暗唱
暗唱。
子供の頃大嫌いだった。
覚えるとか、それを発表するとか。
無闇に嫌う事を辞めてその原因を探る。
「できたという体験がない」
「覚えるという行為がめんどくさい」「覚えて何になるのか分からない」
「覚えようとすると緊張する」
「覚えよとする内容に興味がない」
ざっとこんな感じ。
そんなこんなで私は記憶系から逃げまくっていた。国語の俳句の暗唱、社会の都道府県暗記、、数学の公式あれこれ。
今思えば記憶の上に考え出すという力が乗っかっているのだと気づくのですが。、あぁ、もう遅いT_T
地理をしっかり覚えなかったので日本史の戦の場所、貿易があった場所、歴史が動いていった場所などがさっぱり分からず、地に足のつかないホント言葉通りの詰め込み式勉強をしていました。社会に限らず全般的に_| ̄|○
そんな私ももう母親。
6歳と4歳の子供がいます。
この記憶という部分にはこの時期にできることがあるのではと、一緒に暗唱を始めました。音記憶です。音だけで文章を覚えていく。すると、古典などまだ単語一つ一つの意味は分からなくてもスラスラと口から出るようになるのです。
もちろんゆっくりゆっくり。時間もたくさん使います。しかも親子関係がこんがらがってたり、無理にさせようものなら、子供の感覚や思考に南京錠がかかったかのごとく何も入っていきません。
、、耳から聞いた音がそのまま記憶されていく。そんなことが自分はできるんだと「知ること」ものは覚えられる。覚える事なんて聞けばすぐだよ!がこの暗唱の目的。
私なんて覚える事がゴールでその先のそれを使って考えるなんてとこまでいきませんでしたし、見えもしませんでした。
だからゆっくりゆっくりでいい。
綺麗な日本語を、日本の歴史を、世界の歌を音に乗せて体にダウンロードしていく。
そして、自分からそれが出る時には頭の中で無数に繋がりあってアップグレードされている。
暗唱、記憶にはそんな力があるのではと、育児6年目にしてハタっと気づいたのであります。
今年は私も暗唱頑張りま^ ^